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仲田 2003.03.24 Mon 14:28:41 最古のヒト科の足跡化石です。 これも一つ遅れのNatureからです。 イタリア南部で「悪魔の足跡」として知られていた化石が 専門家の調べで、二足歩行した人類の足跡と分かったものです。 といっても、この時代は現生人類はまだいませんでしたから、 Australopithecusの仲間の足跡でしょうか？ 火山灰の坂を下りている途中の足跡で、 手をついた跡なんかもあるそうです。
今更ですが、過去に掲示板に書き込んだ記事に 事実誤認があったので、訂正します。 「ヒトのあゆみ」と題した記事中で、 発見された足跡を、「最古のヒト科の足跡化石」と言ってしまいましたが、 ヒト科としては最古ではなかったようです。 私が年代を一桁よみちがえてしまったようで、 この化石が出た地層（38.5〜32.5万年前）は完全に Homo 属の時代です。 あえて種名をあげるなら、Homo heidelbergensis に該当するでしょう。 原論文中に、"fully bipedal humans"によってつけられた最古の足跡 、 とあるのが謎なんですが、 それ以前のヒト科による足跡化石は"fully bipedal"ではなかった、 という意味で解釈すべきなんでしょう。 ちなみに、ヒト科の足跡化石としては、360万年前の、おそらく Australopithecus afarensis によるものが有名です。 ただ、彼らも"fully bipedal"だった気がするんですが・・・ もしかして、"human"ではないと解釈しているのか・・・ 謎です。 |