ウニのプルテウス幼生を用いて、弱重力下での骨形成異常を調べ留ことで、 今後の骨形成と重力の関係を調べる上でのモデルとして ウニがその任に堪えうるかどうかを調べる準備的な実験についての 論文が出ていました。 臨海実習で、ウニの発生過程をひたすらスケッチするのに飽きたので、 e-journalのお世話になっています。
スペースシャトルにウニの幼生を乗せ、 地上のコントロールとの差をみようというのが実験の主旨で、 結論は以下の通りでした:
今後の弱重力下での骨形成を調べる上での第一歩となる論文でした。
役に立つんだか立たないんだか、微妙な実験ですね。 発生過程に重力が必要なのは、自然な結果にも見えますし、どうなんでしょうね。 しかし、宇宙海栗(うに)ってのも何かかっこいいですね。
理学部の人に役に立つのかどうか言われるのはかなり心外ですが (面白いか面白くないかじゃない?)、 確かにこんな論文でいいのかって思いました。 sagital方向の骨格形成には異常が見られなかったんですが transverse方向には正常な発育が起こらなかったというのが 個人的には直感に反しており、意外な感じがしました。