分岐形態形成とでも訳せばいいのでしょうか? 細胞接着因子であるファイブロネクチンが、同じく細胞接着因子である カドヘリンを減少させ、その結果としてファイブロネクチンが発現して いる部位においては細胞間の接着が細胞と間充織あるいは細胞外マトリクス との接着に置き換わり、それによって分岐が形成されるという 現象の報告でした。今後は何がファイブロネクチンを誘導するのか、 またファイブロネクチンの下流でどのような機構により分岐形成が なされるのか、ファイブロネクチン発現部位の制御機構はどうなって いるのか、といった問題に対して実験系を組み立てていくことに なると思われます。現在の系はあくまで培養細胞を用いているため、 どうすれば実際の生体内での環境を再現できるかが難しいところですが、 ここが工夫のしどころだと思われます。準備が甘くてやたらと 内容の薄い発表になってしまいました…。次回以降はレファランスを 増やしていこうと思います。 形成されたクレフト(溝)における細胞接着因子の繊維方向ですが、 記述が見つかりません。何か発見したら追記します。